ドアウェイページ(誘導ページ)とは? 意味と例、2015年のアップデートについて解説
ドアウェイページは、誘導することのみを目的としたページです。
アップデートやガイドライン更新により、現在ではドアウェイページは取り締られているため、あまり見かけなくなりました。
しかしながら、ペナルティ違反項目であるため、意図せずドアウェイページのような低品質なページを量産してしまわないよう、注意が必要です。
本記事では、ドアウェイページの意味や例、アップデートの歴史について解説します。
ドアウェイページ(誘導ページ)とは?
「ドアウェイページ(Doorway Page)」は、日本語では「誘導ページ」といいます。
名前のとおり、ユーザーを特定のページに誘導することのみを目的に作られたページのことです。
Googleが公開している「ウェブ検索のスパムに関するポリシー」でも、ガイドライン違反となる行為として挙げられています。
誘導ページとは、特定の類似検索キーワードで検索結果の上位に表示されることを目的に作成されたサイトまたはページのことです。(中略)誘導ページの例としては、次のようなものが挙げられます。
- URL とホームページが微妙に異なるウェブサイトを複数用意し、特定の検索キーワードに関してリーチを最大化する
- 特定の地域や都市を対象としたドメイン名やページを複数持ち、それらのドメインから 1 つのページにユーザーを誘導する
- サイト内の有用なコンテンツや関連性の高いコンテンツにユーザーを案内することを目的として生成されたページ
集客したり、資料請求させたりするために、検索エンジンでドアウェイページが用いられることがあります。
具体的なドアウェイページの使用例について見てきましょう。
ドアウェイページの例
以下で紹介するのは、ドアウェウページを使用している架空のシチュエーションです。
ドアウェウページが、「そのページ独自の価値」を提供していない点に注目してみてください。
① 不動産エージェントのサイト……地域名だけを変えて、中身はまったく同じテンプレページを量産する
特定の地域の不動産エージェントとして、地域名だけを変えて、中身はまったく同じテンプレページを量産する例。
地域名だけ変えていて、地域ごとにオリジナルなコンテンツが用意されていない点がドアウェイページの特徴です。
「東京都千代田区」の情報を期待して訪れたユーザーは、そのドアウェイページでは情報が得られず、別のページに誘導されます。
このような、ページ単体で有益な情報を提供せず、ほかのページへの誘導のみを目的としたページは、ガイドライン違反となる可能性が高いです。
② オンラインカジノのサイト……品質の低い複数の誘導ページを量産する
オンラインカジノサイトへの誘導を目的として、リンクを載せた、品質の低い複数の誘導ページを量産する例。
どのページもほとんど同じ内容コンテンツ(= 低品質コンテンツ)で、ポーカーに関する情報やゲームのプレイ方法については提供されておらず、ユーザーに価値をもたらしません。
たとえば、以下のようなことしか書いていないページが、多数量産されているイメージです。
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(リンク)
各ページにリンクがあり、ユーザーは実際のオンラインカジノサイトに誘導されます。
ちなみに、Google検索セントラル ブログの「誘導ページ(Doorway Page)はガイドライン違反です」でも、実際の事例が紹介されています。
- 例1:品質の低いコンテンツに、ある特定のサイトへのリンクを追加しただけのブログを複数作り、ユーザーを誘導しているケース
- 例2:地名以外ほぼ同一の誘導ページを大量に生成しているケース
実際の画面で紹介されているので、ドアウェイページについて理解を深めたい方は一読をおすすめします。
ドアウェイページに関するアップデートの歴史
2015年3月、ドアウェイページに関してGoogleがアップデートを行いました(ドアウェイ・アップデート)。
Googleの品質に関するガイドライン(現・Google 検索の基本事項)に、誘導ページを取り締まる項目が追加されたのです。
ドアウェイページによりユーザーが不利益を得ないようにするため、誘導のみを目的としたページの評価が下がるようアルゴリズムが調整されました。
ドアウェイ・アップデート以降、以下はより重要な項目となっているため、良質なコンテンツ作りの際は意識していきましょう。
- 検索需要に合わせて、そのページ独自の情報を提供する
- ページ間のリンクが、意味のあるつながりかどうか(関連性)
- ユーザーに価値のある形で、特定のページに誘導できているかどうか
ブラックハット的なSEO対策は、検索エンジンアップデートでペナルティを受けていきます。正しく丁寧に、ホワイトハットSEOを心がけていくことが大切です。
特定のページに誘導することが悪い訳ではない
アフィリエイトブログやLPなどで、特定のサービスやページ、資料請求などへ誘導するケースはよくあると思います。
実際、このブログも、弊社のサービスやお問い合わせへ誘導する箇所があります。
Googleのガイドライン違反事項として「誘導ページ」と挙げられていますが、誘導するページがすべてNGではありません。
「誘導のみを目的とした低品質なページ、またはそのページ群」がペナルティ対象です。
たとえば、正しいアプローチをとっているLPであれば、信頼性のある情報を記載した上で、根拠のある誘導方法をとっているはずです。
誘導のみを目的にせず、ユーザーにそのページ独自の価値を提供していれば、ドアウェイページと認識される可能性は低いでしょう。